キーワードの所以
近頃は快晴かと思わせておいて、突然襲いかかる所謂”ゴリラ野郎”じゃなくて”ゲリラ豪雨”が発生しやすくなっておりますようで。
やはり温暖化による異常気象と目されるようですが、実際の所はっきりした原因は解明されていないようでございます。
ゴリラ何とかと書きましたが、一人の男性としてゴリラやサルに例えられるのは何て屈辱的なのだろうと、ふと考えてしまいました。
それにしてもですよ、誰しも幼少の頃というのはなかなかに酷な例えを気兼ね無く表現しうる物でして、眼鏡かけてるだけで”メガネ野郎”とののしり合う場面も見かけました。
まぁ、あれですよね。 少年少女たる物、あるキーワードが爆裂にツボにハマるわけですね。 ゴリラなんて画像で見た日にはおっかしくてたまらんかった事を覚えております。
今や大人は大体メガネかけてますからねぇ・・・。
私等が小学生の頃は、やんちゃな田舎っ子ばかりでしたので、同級生をゴリラ呼ばわりして大ゲンカした事も御座いましたが、今やそれも遠い夏の思い出となりました、東京都は中野区、西武線野方駅より徒歩10分の中野店サービスよりお送りしております。
さて・・。
先日ご紹介させて頂きましたXL1200Sの5速ギアベアリング。 やはり見事に損壊しておりました。
関連しておるベアリングは全て新品に交換完了し、車両はオーナー様の元へ帰り、元気に走っております。 この車両の距離は9万キロ近く、オーナー様のご意向で10万キロまでは何が何でも直して乗る!というコンセプト。 個人的に共感です。
が・・・。
こちらが5速を除くミッションコンプリート。 9万キロ近く走ればベアリングが破損する事も不思議ではない耐久の限界を超えただけの現象とも言えますが、果たして巷で話題に上る”ギアの破断”はどうなのでしょうか?
赤丸が相当な頻度で破断するカウンターシャフト上の3速ギア。 青丸がドッグクラッチと連結して駆動する同じくカウンターシャフトの1速ギア。
1速ギアで発進時に”ガツン”という衝撃と共に急発進、という現象はこちらの故障問題から発生します。
赤丸の部分が所謂ドッグクラッチです。 こちらの歯が相手側、つまり1速ギアに噛み合って連結されて動力が伝達される訳ですが、如何せん高速回転しながら噛み合うこちらの部品は極圧と衝撃、摩耗との過酷な環境下に晒されます。
新品から数千キロ走った状態が画像の物です。 乗り方の話はやめましょう、経験上1200Sだけに発生する過度の摩耗痕であることは明白です。
ここからは単なる想像ですが、こちらの摩耗が進行してきますと、1速作動時に噛み合いが悪くなり、瞬間的な滑りが発生して(一瞬外れて1段ずれる?)、その直後噛み合うという作用によりタイムラグのあるあの”ガツン”が発生しておるのでは?と考えます。
この現象が繰り返されると、インパクトでいつかは破断してしまう事も考えられるのでは。
何故?そんなにその3速ドッグクラッチのみの摩耗が顕著なのか?何故1200Sだけ?
疑問だらけです。
こちらはシフタードラムをニュートラルから1速に移動させた状態、至って自然な回し方で上図の様な距離がございます。
ところが・・・、指で1速ギア側へ保持してあげるとこの様にしっかりと距離が縮まり、ドッグクラッチも安定する位置まで噛みこみます。 これが本来の姿? シフタードラム、シフターフォーク等は新品に近い状態です。
ドラム溝の幅に問題があるのでは?と思い、エンドプレイを測定。
約2ミリといったところで、これが大きいのかと思いきや、全てのフォークで同じエンドプレイ。 ならば他のドッグクラッチの噛み合い状態はどうだと言うと・・・。
なんと、同じエンドプレイにも拘らず、4速のドッグクラッチは自然回しただけでしっかり噛み合う。
以上の様な結果を総括してしまうと、恐るべき判断をせざるを得ない。 シフタードラムの切り溝位置がオカシイ? というのも確証のない私の想像の中だけの話ですのでご留意ください。
実物を使っての検証にはそれなりの確実性がありますが、如何せん私は研究者ではないので。(笑)
とは言えこれが本当だとしたら、シフタードラムの製造工程に始まり、補修のレベルでは根本的に解決しないのかも。
ギアの鍛流線から考察しておられる方もいらっしゃいます。 色々と話は尽きません。
肝心の1200Sだけに?という部分に関しては未だ明白な答えが得られず。 しかし、違いは確実にあり、ドライブスプロケットのギア比の違い、エンジンの出力、圧縮比などの総差が影響している可能性は十分にありかなと感じます。
1200Cに至っては玉数が少な過ぎて件数に上ってこないのか・・・、こちらも未解明。 この続きは後輩のN君やサムライがきっと解決してくれるのではないかと期待しています。
そんなことより私はガリガリ君の人気の秘密が知りたいですよ。
中野店サービスでした。
- | 2010年8月02日14時27分 | カテゴリー:サービス カテゴリー:スタッフからのメッセージ |