セオリーと直感。
近頃、世の中は益々ハイテク化されて、動物的な直感等と云う物は日常ではなかなか使い所も少なくなってきたような気が致します。 扇風機なんぞも羽が無いニクイ奴が現れる始末で御座いまして。
動物的直感。 旋回する扇風機の羽に触ると「超痛い!」なんて美しい学習も子供たちには大切な機会かと存じます。
素晴らしいじゃないですか、良いじゃないですか、あぁそうですとも。
例えば・・・、街を歩いていて可愛い娘と目が合った時。 恋が始まりそうな動物的直感。
その内”コンタクトセンサー”なんて物が出来まして、相性の良い異性がすれ違うと”ピー!”等とお知らせしてくれるかもしれませぬ。
多分、リース料月1万位でしょうか?
さて・・。
ちょっとカスタムネタが御座いませんので、修理ネタを・・・。修理ネタになると話が堅くなります、ご了承ください。
エアクリーナーからのオイル吹き返しで入庫のH様、ほぼ原因特定。
ブローバイガスの発生及び還元は構造上極自然発生的で御座いますが、事霧状オイルが混じる度合いに関しましては、その度合いによっては”異常”かもしれないというお話。
非常に難しいのは、オイル吹き返しの原因が多岐に渡るというケースを、エビデンスを使い特定するという行為。
そして更に難しいのは、お客様から相談を受けた際、どの程度オイルが混じっていると異常と判断するかの”判断基準”である。
今回のケース、絶妙では御座いましたが、”異常”という判断。 何故異常と思ったか、何となくいつもよりちょっと多い様な気がして、脳がムズムズしたからです。
ここから色々とエビデンスを集める訳ですが、いきなりエンジンを開ける訳でもなく、分解を最小限に抑えて原因を特定します。 オイルレベル、オイルポンプのアライメント、ブローバイ圧、圧縮比、etcのあらゆる可能性を探ります。
今回のケース、少々限定的で御座いました。 バルブを解除してリークダウンテスターにて計測中、圧縮上死点後の暫くの所で急激に圧力漏れ!それを過ぎると止まる、しかもリアシリンダーのみ。
”セオリー”には無い”直感的”なこの診断法が功を奏しました。
これらの結果が決定的な行動の起点となります。 リアシリンダーのみを分解というシンプルな行動に基づき、メカニックの価値を決めます。
爪に引っ掛かる程の部分的な凹み発生しておりました。 走行僅か9000キロの新車ですので、今度は凹んでいる原因を探り当てます。
ここから更に直感が色々と必要になってくる事が多々あります。
本日は堅苦しい内容でした。
中野店サービスでした。
- | 2010年8月26日20時04分 | カテゴリー:サービス カテゴリー:スタッフからのメッセージ |