仙人の業 2
中国地方は既に梅雨明けとのお話、アジサイの萎れるこの時期に梅雨の終焉を感じ取ることが出来ます。 皆様如何お過ごしでしょうか?2011年も後半戦です!そうです、「今年は良い年にするんじゃ~ワシ」と豪語しておりました芦田に御座いますが、どうでしょう? 今の所、まずまずでしょうか。
最近はうっち~とちょっとしたスラングにハマっておりまして、二人で何かと下品な会話を繰り広げております。 いい歳こいて情けないですが。(笑)
うっち~ 「ゲットハード!ゲットハード!ダームッ」
ワタシ 「ゲットー!!」
二人 「ワーハハハハ!きゃっきゃっ」
そんな少年の様な二人にどうか救いの手を。 というのも、今年は中野店からサマーディーラーミーティングなるまっこと大きなディーラー総会に出席できる貴重な機会を受け賜わりましてですね、不肖芦田、こりゃいっちょ男見せたらにゃいかんなと!おもっとる次第で御座います。
そちらの語りは、3夜連続シリーズ位で、前代未聞な展開法を打ち立ててやろうと思ったりしております。 いや、あまりハードル上げるのもまずいですか。
さて、仙人の業、はて、こちらいつの間にシリーズ物になったのか?其れはさて置き、時に人は大職人が繰り出す神業を見て乞う云う比喩をする時が御座います。 「ま、まるで、仙人様の様じゃあ・・!」と。
ちなみに私の様な小兵は「えいっ、やぁ!」とやっすい技しか出せませぬが、いつかは、いつの日か私が敬愛してやまない二人の大職人の御膝元に近付ければと日々修業し始めて十数年が経ちました。
とてつもなく大きな山も、余りに離れておりますと、距離感が掴めず、その大きさになかなか気づくことすら御座いませぬ。 が、中途半端に努力し近づいた時に、近づいた山の大きさ、そしてその距離に、人は驚愕する事がしばしば。
此れ妙に、大職人の背を追う事に似て候。
少しばかり修業を積んでなまじ腕が上がると自惚れて、大職人と同じ技を編み出そうとして自らの身の丈を知る。 未だ大職人への道は遥かなる道程。 そんな事を思い知らされたここ2週間ほど。 我ながら退屈しない人生だと思ったりも致しました。
さてそんな中野店サービス車窓から、本日はプエルトリコ南部を走る列車から・・・
こちらカスタムにてご入庫のN様クロスボーンズ。 色々とオーダー頂きました中で、今回はこちら。 サドルシート下のシートベース樹脂製の物をちょっと豪勢な金属形で作れないかとのオーダー。
色々と見ていると、意外と湾曲、後ろにECM鎮座。鉄板で叩き出すには、単なる平面一枚という訳にはいかないようで御座る。
まずは型紙を切り出しまして、願いましては~。 と、この辺りまではすんなりでしたが。
型紙からステン板に線引き致しまして、フロント部分の製作に取り掛かる段取り。 しかしこの時点で材料チョイスが不味かった。 厚みも。 全てにおいて未熟。
こちら打ち出したフロント部分、形にはなっておりますが、何だか歪。
フロントに接合したリアハウジングになりますが、この時点で冷や汗ダラダラ。 0.5ミリ板を接合するのにマイッチング。 そう言えば1ミリまでしかやった事がなかった・・。 しかし、最後にはかなりの精度で溶接できるまでに、しかし時すでに遅し、全体として兎に角歪。
パテにてスムージングしたつもりが、甘かった!何もかも甘い。 100回位見直しましたが・・・、納車当日、やはり何回考えても自分に納得できない。
「何とか私めにもう一度チャンスを頂けませんでしょうか!?」
と泣きのリベンジ。 やはり、自分で素晴らしいと思えない物は商品として笑顔で出せぬ訳です。 と、云う訳で御座いまして、作り直し!!
なんて事も御座います、やはりまだまだ未熟者です・・・。
追記:H様 黒王は現状としてまずまずの進み具合です、アメリカに行くまでに仕上げたいと思います。
- | 2011年7月08日17時10分 | カテゴリー:サービス カテゴリー:スタッフからのメッセージ |